2007年10月5日金曜日

卒論

1-ⅰ

サブプライムローン(米:subprime lending)は、主にアメリカ合衆国において貸し付けられたローンのうち、優良顧客(プライム層)向けでないものをいう。
この論文で扱うものは、中でも住宅ローンである。

・サブプライム層
サブプライム層とは、過去に延滞や破産などの経験を持つ、あるいは資産・所得に比して負債水準が高いことなどにより、信用が低い人々である。
定量的には、貸し出しにおいてFICOのクレジットスコアが660点以下のものがこれに当たるとされる。
この基準において判断すると、2006年上期の貸し出しにおける1/3がサブプライムローンとみなされる。(件数ベース)
(表1)
また、残高べースで見た場合には、同年度末のモーゲージローン残高総額9.6兆ドルのうち、サブプライムローンは1.3兆ドルとなり、全体の13%超を占めることがわかる。
(表2)

・ハイブリッド型ARM・インタレストオンリーローン
ローンの種類には複数あり、固定金利、変動金利、あるいはそれらの組み合わせなど多用な方式が存在する。
このうち、特に問題となっている種のローンが、ハイブリッド型ARMと呼ばれるものである。
ARM(Adjustable Rate Mortgage)とは、変動金利制のローンであり、通常1年もの国債の利回りに2~2.5%程度のスプレッドを上積みした金利を貸すもので、1年ごとに金利が見直される。
ハイブリッドARMとはこの変形であり、当初数年間の支払い金利が低く抑えられる代わりに、一定期間を過ぎると利率が急激に上昇するローンである。
また、2年程度利子返済のみ求められ、元本返済しないでよいというインタレストオンリーローンと呼ばれるものもあるが、これも優遇期間を過ぎると支払額が急膨張(ペイメントリセット)するものである。
借り手は住宅価格の上昇を前提としてこれらのローンを組んだ。
これらのローンとホームエクイティローンが組み合わされて負債が膨張し、また破綻が先送りされた。
ホームエクイティローンとは、担保たる住宅の価値が上昇した場合に、その評価価値の上昇分を新たに借り入れることが出来るローンである。
このローンにより調達された資金は、借り換えやその他の消費行動に向かった。
2001年に住宅価格が上昇してからモーゲージローン残高が急増しているが、その主な要因はリファイナンスであり、当時の低金利政策とともにホームエクイティローンが関与していることが考えられる。
(表5)

・延滞率
サブプライムローンの延滞率は当然ながらプライムローンのそれより大幅に高く、12%前後に上る。
しかし近年、住宅価格上昇に歯止めがかかってきたために延滞率がさらに上昇しており、2007年1~3月期には14%弱にまで上昇している。
(図4)

2 件のコメント:

四天王 さんのコメント...

(グラフ)
・サブプライムローンに占める保証付きローンの比率
・延滞率,受戻権喪失率の推移
http://www.imf.org/external/pubs/ft/survey/so/2007/RES0823A.htm

四天王 さんのコメント...

(グラフ)
・住宅所有率(上昇)
・サブプライム担保、FHA担保融資組成額
・全担保融資額
・未払いサブプライムローン全体における預金機関保有割合の低下
・変動金利住宅担保ローン(ARM)における債務不履行率、受け戻し権喪失率(予定額回収不能率)
・各年度において組成されたサブプライムARMsそれぞれの不履行率
・変動,固定ローンにおける不履行率
・早期デフォルト率(組成から4ヶ月以内において60日以上債務を延滞しているもの)←サブプライム?

http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2007/wp07188.pdf