2007年10月7日日曜日

卒論

1-ⅱ サブプライムローンリスクの移転-証券化

証券化とは、貸出債権や不動産などを裏づけに証券を発行し、第三者に売却することを指し、これらの発行証券を総称してABS(Asset Backed Securities)と呼ぶ。
この目的は言うまでもなく、融資資金を早期に回収し、損益を確定させてしまうことにある。
金融先進国である米国では広く普及しており、殊に住宅ローンは証券化されやすい資産の代表である。
米国の統計によると、2006年に国内で組成された不動産担保ローン(約2兆5千億ドル)のうち、実に8割近くが証券化され、販売されているという。
このうち、プライムローンはファニーメイなど政府金融機関によって、またサブプライムローンは民間金融機関によってそれぞれ証券化されており、その比率は3:1程度であるとされる。

具体的な証券化手法については、(R)MBS・CMO・CDOやABCPなどが挙げられる。
MBS(Mortgage Backed Securities)とは、ABSのうち、資産として特に不動産担保融資を裏付けに発行されたABSを指す。
このうち特に民間の住宅ローンを裏づけにしたものをRMBS(Residencial -)という。
特徴としては、パススルー証券であり、裏付けであるローンが利子率低下による借り換えなどによって繰り上げ返済されうることが挙げられる。
ゆえに、債券のデュレーション(残存期間)が定まっていない。
このリスクを避けるために開発されたのがCMO(Collateralized Motrgage Obligation)であり、繰上げ償還の時期などを基準にトランシェを行うことで、もとのパススルー証券のもつリスクを回避することが出来る。
また、MBSやCMOを他の社債やABSと一緒に組み込んで組成するCDO(Collateralized Debt Obligation)という金融商品も存在している。
そのほか、短期の資金調達のために金銭債権(ここでは住宅ローン)を担保として発行するABCPなどがあり、これも証券化商品である。
リスクの移転という観点から考えると、MBSやCMOが販売されれば発行者はリスクを完全に移転できるのに対して、ABCPでは発行元がリスクを持ち続ける形になる。

2 件のコメント:

四天王 さんのコメント...

以下転載。
CDO は、仕組みとしては上の CMO にそっくりです。つまり、担保となっている資産からのキャッシュフローが見込みと違ってしまうリスクを再配分するための「仕掛け」である点、まるで同じです。ですから、投資家のリスク選好度に応じて上で説明した「松竹梅」の別に分けてあるトランシュが販売される点も同じです。違うのは、配当原資(そして償還原資)となる資産の種類と再配分されるリスクの種類、この二点です。すなわち第一に、担保権が設定され、そこからのキャッシュフローが配当原資となる資産が、CMOの場合、MBSであるのに対して、CDO の場合は上で触れたとおり幅広く、MBSやCMO に加えて、ABS や 他のCDO、あるいは普通の社債という具合に多種多様です。第二に、投資家のリスク選好度に応じて再配分されるリスクが CMO では期限前返済リスク (prepayment risk) なのに、CDO では、貸倒リスク (credit risk) です

四天王 さんのコメント...

http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2007/08/post_401.html(上記転載元)